ホワイトペーパーとは、仮想通貨の「ICO(イニシャル・コイン・オファリング)」をする際に公開される、プロジェクトの概要や計画、集まった資金の使いみちなどが記載された白書のことです。
株のIPOでいう「目論見書」の位置づけにあり、投資家がICOに出資する時はこのホワイトペーパーを読んでプロジェクトの良し悪しを判断します。
ホワイトペーパーは株のIPOでいう目論見書!?
「経済財政白書」という言葉にある「白書」=「ホワイトペーパー」なので、ホワイトペーパーという言葉自体は、元々もっと広義に取れる言葉ですが、仮想通貨のICOに限って言えば、株でいう「目論見書」のようなものです。
語源的には「経済財政白書」もそうですけど、国や自治体などが、市民に何かを知ってもらうべきことをまとめた報告書が「白書」と呼ばれていて、
そこから派生して企業が株主や投資家などの第三者に知ってもらうための資料というものも「ホワイトペーパー」と呼ばれるようになったのかと思います。
論文とか、議論の元になる文書もホワイトペーパーの一種です。
マーケティング的な言葉でいえば、商品のストロングポイントとかを盛り込んだ売り込み資料というような捉え方もできます。
ICO元はホワイトペーパーは絶対に発行しなけければいけないの?
株のIPOでの「目論見書」の場合は投資家に対して交付義務があるのと、交付者は損害賠償の責任を負います。
ですが、仮想通貨には発行義務がないので厳密には「目論見書」ではないのかもしれません。
ただし、仮想通貨に関わるプロジェクトには大抵の場合、慣例的に「ホワイトペーパー」が存在するので、プロジェクトに興味がある場合は必ずチェックするようにしましょう。
仮想通貨のホワイトペーパーの語源は?
ビットフライヤーさんの公式サイトに下記のような記載がありました。
ビットコインホワイトペーパーとは、2008年10月31日にSatoshi Nakamotoと名乗る人物により公開されたビットコインのおおまかな仕組みが書かれた論文です。原文は英語で、タイトルは「Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System」です。多くの方が長大な論文を想像するかもしれませんが、注釈を含めても 9 ページしかない論文です。
出典:ビットフライヤー
ビットコインの発明者と言われている「ナカモトサトシ」氏のビットコインについての論文を「ビットコインホワイトペーパー」として扱ったことが、起源かもしれませんね。
まとめ
仮想通貨関連の多くのプロジェクトにはホワイトペーパーが用意されていて、そのホワイトペーパーにはプロジェクトの概要が記載されています。
ICOプロジェクトに投資する価値があるのかないのか、その判断のひとつの材料になるかと思いますので必ず読むようにしましょう。
また海外のプロジェクトの場合はもちろん英語で記載がされているので、翻訳が必須になってきます。
ホワイトペーパーの翻訳を行っている方もいるようなので、情報収集を欠かさずに行いましょう!
ICOでそのコインの価値が上がるか下がるのかという基準ももちろん大切だと思いますが、まずはそのプロジェクト自体を応援できるかどうかという視点で読むのがいいと思います。
最新情報をお届けします!
Twitter でクリプトカレンシーガールズをフォローしよう!
Follow @Crypto_G